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leo9ball in England

9ballをこよなく愛する男のスヌーカー旅行(うそ)
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Stone Henge (07/DEC/2003)

The last bus gone・・・

ソールズベリーでバスに乗り換え

憧れのストーンヘンジと風呂の語源となったという所バースに行くつもりが、
当日お昼近くに起きてしまったので、仕方なくストーンヘンジのみに変更。
ウォータールー(Waterloo)駅から電車に乗ってソールズベリー(Salisbury)へ。

乗った電車が途中の駅から逆走して先ほど通り過ぎた駅に戻る・・・。
なんのこっちゃ!?と思い、周囲にいた人に行き先を確認すると合っている。
そのまま乗っているとまた逆走を始め、今度は違う線路に乗り変わったようで、
約2時間ぐらいで無事にソールズベリーにたどり着いた。
へんなところでびびらせやがって。

次はバスに乗り換え。どうやら最終のストーンヘンジ行きバスのようだった。
バスのおっちゃんはにこやかに応対してくれた。そして往復券をチケットを購入。
最終バス(14時40分位発?)だから人もそれほど乗らないだろうと思っていたら、
結構ゾロゾロ乗ってきた。
ソールズベリー大聖堂をみたりバースから来た人もいるのかなぁと思うと、
寝坊した自分が腹立たしいので考えないようにした。
どうせなら景色のよく見える2階の座席へ行こうっと。




途中、このような素敵な小川のある田舎町もあったけど、


バスから見た景色

だいたいこんなだだっぴろくて何もないところでした。




ストーンヘンジの周りも居るのはお羊さんだけ。
この日は天気は晴れてはいたけれど、風が強くて寒い。
午後も3時を回り、陽はもう沈む準備をはじめていた。






入場料が必要だなんて思わなかった。
しょうがなくお金を払い、オーディオガイド「日本語版」を借りて、
聞きながら歩くのだけど、寒さのあまり手がかじかむし、
オーディオガイドに慣れてないというか苦手というか、どうも耳から筒抜け状態。
見てると聞くことに集中できないし、聞くとなにを見てるのかよく分からなくなる。
結局聞くのは途中でやめてしまった。
寒くてカメラのバッテリーも弱りだしてしまった。





月とストーンヘンジ

東からは月が昇り始めていた。







そしてあっという間に夕暮れ。







遅い時間に来てしまったけど、もしかしたら一番いい時間に来たのかもしれない。
BC3000年からいくつかの時代を経て、1000年以上の時を費やして
できたと言われるストーンヘンジ。
今はサークル形状さえも保たれてない廃墟だけれども、4000年前の人も
ここで沈む太陽を見ていたのだろうか。







見終わった後、バス停のそばでタバコを吸いながらバスを待った。
土産屋で温めた体が冷たい風ですぐに冷えてしまった。
隣でバスを待つカウボーイハットの人も凍えてて、
しまいにトイレに降りる階段の陰に身を隠していた。

バスは来ない。

20分程待った頃、1台のタクシーが来た。
そうするとなんと、カウボーイハットの人が嬉々として
階段の陰から躍り出てきてタクシーに乗り込み去ってしまった。

バスを待つのは僕だけ。・・・これはおかしい。

近くに居た店員らしき人に尋ねてみたら、
「Bus gone.」と言われてしまった。

バス往復券の意味なし。

それよりも、こんな吹きっさらしの寒い平原の夜を過ごすことはできない。
生命の危険を感じはじめていた。

まわりには大きな道が2本あり、車がポツポツと通り過ぎるが
その時々通り過ぎる車はびゅうびゅう飛ばしている。
周りは既に暗いし、ヒッチハイクをしようとしても気付かれなさそうだし
無理やり車を止めようとしたら、轢かれてもっと早く死ねそう。

道から駐車場に目をやると店仕舞を終えた店員をふたり見つけた。
ふたりがさよならの挨拶を交わしてお互いの車に乗り込むところに
走って行き、一人の女性に事情を話して乗せてもらえるよう頼んでみたら、

「ごめんなさいね、私はソールズベリーと逆の方向なの。
もうひとりの子はそっち方面だから頼んでみれば?」

じゃぁ、もうひとりの人に話しかけてみる、ありがとう、
と軽く会釈をして別れた直後、つかまえる間もなくそのもうひとりの人も
走り去ってしまった・・・。あっさり振り出し。

その後、とにかくなりふり構わずに、駐車場に残っている車数台の
近くで待機し人を見かける度に話しかけ、なんとか僕を乗せてくれる
人を見つけることができた。
オランダのユトレヒトから母、父、息子の家族3人で車で旅行している人達だった。
かっ飛ばす車の中で、凍えて無くなっていた指先の感覚が戻っていく中で、
本当に助かったと実感していた。





息子さんは車をかっ飛ばしながら、よりロンドンに近いベイシングストークという駅まで
送ってくれた。本当に嬉しくて有難くて、ダンキューを連発しながら3人と
握手をして別れた。

ストーンヘンジ、冬の最終バスを逃すと結構大変です。
(長々と書いてしまいましたがこれが言いたかっただけです)


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