No.11 ベル・エポック(美しきよき時代) |
念願のひろしま美術館に行ってきました。
印象派の絵が置かれていると知ってぜひとも行ってみたかったのだけど、
今回ようやく行ってきました。1週間で2回。
1回目は特別展の「Paris-1900 〜ベル・エポックの輝き〜」を見るのが精一杯で、
2回目に常設展をメインで見てきました。
今回は素人ながら感想を。(作品はひろしま美術館さんで少し見れます)
シフクノオトならぬ、シフクノイロ。
ベル・エポックの特別展の方で気に入った絵はクレランの「サラ・ベルナールの肖像」、
ジロンの「手袋をした女性、通称パリジェンヌ」、アヴィの「白い舞踏会」の3枚。
いずれも今回初めて知った画家たち。
クレランの「サラ・ベルナールの肖像」
最近好きなミュシャの女の人のモデルはこのサラっていう人だったことを初めて知りました。
サラを対角線として見ると、サラより左上は暗く、右下は明るい色使い。
右下の犬がいないとちと寂しい絵になったのかなとか思ったりもしたのだけど、とにかくゴージャスで綺麗で、
かっこいい構図の絵の中のサラの顔に釘付けでした。(失礼ながらサラの写真はあまりなんとも思わず・・・)
ジロンの「手袋をした女性、通称パリジェンヌ」
単純に、正直に言ってしまえばこれも描かれている女性が美しいから見入ってしまった作品。
姿勢も美しくていいです。こんなパリジェンヌをパリで見てみたかった!と思っても今は無理な話。
サラの肖像よりはこっちの方がタッチが細かい。スカートの刺繍とか、
床に映っている靴の光沢の反射とか、ささっと描いてるようにしか見えないんだけどやっぱり上手だなぁ。
絵の並べ方で、この女性が向いてる方(左側)に掛けてある絵の方をみて笑ったり。
そういえば、この二つの絵がかかっている部屋は全部女性の絵だったな。
アヴィの「白い舞踏会」
順序からするとこの絵の方が先に見ることになるでしょう。
後ろの方の女性の顔が亡霊っぽく見えてこわい感じもするのだけど、この絵は自分にとっては
女性が綺麗だからという男的単純な部分よりも、一番当時のパリの空気感のような香りのようなものが
感じられそうで気に入った作品。
あと、個人的な収穫はジョルジュ=フーケの作品かな?
ガレやドーム兄弟(だったっけな)などのガラス作品は昆虫だらけー!(トンボは大丈夫だけど私は基本的に昆虫嫌い)
っていうのと色合いがどうも苦手なのですが、フーケの作品は清楚な感じというか繊細な感じというか、
自分の中で素直に「あ、これっていいんじゃない?」と思えたモノです。
フランス人にとってのベル・エポック、どれだけ美しくていい時代だったんだろう。
日本人にとってのベル・エポックは大正浪漫?
常設展の感想はまた今度。
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