No.10 ソフィーの世界 |
かなり前に結構売れた(と思う)「ソフィーの世界」を今頃になって、ぽつぽつと読んでいる。
正直なところ、分厚い本というのは学生の時以来読んでないし、そもそも元々苦手だ。
手に取るだけでプレッシャーがのしかかり、家に持ち帰った後は本棚に入れてそのまま
ということがほとんど。
こうして本棚のこやしとして終わるかと思われた本だったのだけど、珍しく読んでいる。
100円で購入したのだから、別に読まなくてもいいや、なんて心の隅にあったのだけど・・・。
ところでこの本、読み始めたらかなり面白い。
外国人の本に対しても苦手意識(もちろん訳されている本でも)があって、
アガサ・クリスティーも挫折、サリンジャーも挫折、関係ないが村上春樹については3度も挫折している。
(僕の周りは春樹をこよなく愛してる人が多く、度々勧めてくれる)
シドニィ・シェルダンだけは分厚くても「超訳」のおかげでスイスイと読めたものの、
人の名前もろくろく覚えられないままドカーンと最後まで突っ走っておしまいだった。
あれはあれで面白かった気がするのだけど、「読んだぁ!」と、本を閉じるたと同時に記憶も削除。
「ソフィーの世界」は刺激的で面白いし、かなり読みやすい。
けれど中々進まない。
この本にでてくる主人公の女の子のソフィーに「先生」が質問をだす。
「君ならどう考える、ソフィー!」
この言葉が出るたびに、僕が読むのをやめてうんうんとうなりだす。
作者の罠に見事に引っかかっている気がするのと、14歳のソフィーよりも
自分の方が解答を出すのがうんと遅いのが時々癪に障る。
読む毎にこれだけ刺激を与えてくれる本は久しぶりです。
もし、高校の時に倫理の授業に興味を持っていたら、また違う自分が
形成されていたかもしれないと思う。
もう少し山田かまち的な自分・・・?
まだ4分の1も読めていないけど、頑張って読み切りたいところ。
ところでこの本を読み終えないうちにこんなことを言うのも恐縮ですが、
もし、この本を面白く読み終わった!という方で、もし僕のこの文を読んで
くれた人がいたら(確率すごく低いなぁ・・・)、「エントロピーの法則」
(J・リフキン著、竹内均訳)と「新解釈"空"の宇宙論」(糸川英夫著)
を是非是非読んでみて欲しいのですが・・・。別に糸川さんのこの本でなくとも
般若心経の意味を知るだけでもいいです。
共通する部分があると思うのですが。
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